ざつおん

30代後半グラフィックデザイナー(女)による他愛もない話。

期待しない生活は最高

付き合っている相手に腹が立つことが、ほぼ無い。

 

意見の違いから喧嘩をする事はもちろんあるけど、「許せないこと」「してほしいこと」みたいなこちらから細々と求めることが、ほとんど無いのだ。

逆に言うと、些細な事が気になって腹が立ってきた時はもう終わりの前兆だ。そこから徐々に思いが冷えてカチコチに固まって、ゆっくりと相手に興味を失って終わってゆく。

 

もちろん、思春期の恋愛からずっとこうだったわけではなくて、大人になってからしっかり長く付き合った人たち、であるが。

 

「すごいね」「やさしいね」と言われる事もあるけど、いつもその言葉にちょっと違和感が浮かぶ。たぶん、それは真逆なのだ。

「あなたに期待をしていないし、私にも期待しないでほしい」ということだから。

さらに言うと、「あなたを縛るつもりはないから、私のことも縛らないでほしい」だし、「あなたの生活スタイルや人間性に文句を言う気はないから、私にもとやかく言わないでくれ」である。

捉え方によっては、とても冷たいことかなぁと思う。

 

もちろん今の旦那さんに対してもそう。ただ、彼も同じ人種なので、生活をする上での相性がめちゃくちゃいい。

 

 

例えば家事。

掃除・洗濯・料理、全てにおいて「気になったほうがやる」を徹底している。

そうなると結局私の比率が多くなるのだが、どうも気乗りがしない時、やりたくない時はやらない。必要に迫られても、どうしても嫌だったら、全部外注してだって、私は絶対に全力でやらない!

 

もしも、「なんでご飯がないの」「なんで片付いてないの」と相手から当然のように言われたら私はブチぎれるし、たぶん思いが冷えてカチコチになるスイッチが押されてしまう。

欲しいならつくれ。気になるならやれ。必要なら他者に求める前に、自ら得る方法を考えろ、自分の頭でよ?な?

(ほら、私、全然優しくない!!笑)

 

ある日、「あー部屋が汚くなってきた!でも掃除が面倒だ!」と私がムズムズしていると「全然綺麗!超綺麗!やらなくていい!!」と力強い返答が来る。彼は本気でそう思っているからだし、私はそれがめちゃくちゃ心地よくて爆笑してしまう。そして、まぁ明日でいっか、となる。

 

逆に「あー風呂が汚れている!」と憤慨している彼の気持ちが、視力0.1の私には全くわからない。だってコンタクトを外したら、見えないんだもん。そうこうしているうちに、彼がお風呂を掃除していてくれる。

 

そうやってなんとなく、風呂トイレは彼、それ以外は私、そして彼がたまに思いやりでアシストに入る(あ、これも別軸で大事なポイントですね)というバランスで、我が家のルールは独特ながらも平和に満ちている。

 

……いや、書いてて思ったけど、よく成り立ってんな笑。



追記

家事の中でも、自分に関係ないものに興味がないので、彼の部屋はノータッチだし、めちゃくちゃに散らかったままだ。「居心地が悪い…」とぼやく彼に「絶対に部屋が超散らかってるだからだよwww」とゲラゲラ笑ってる私。本日も我が家は平和です。