ざつおん

30代後半グラフィックデザイナー(女)による他愛もない話。

【妊娠10ヶ月】臨月と妊婦メンタル

9ヶ月中盤から、腰痛、肩こり、なんかよくわかんない箇所の痛み、と、中の人が成長して体がギシギシ広がることによる不調があらわれはじめる。
幸いにも通ってるクリニックには妊婦向けの針灸マッサージがあり、20分ほど歩いたところには行きつけの「楽になるカイロプラクティック」があるので、身体のメンテナンスにはこまめに投資しました。
 
臨月は、手前の記事でも書いたように頭にモヤがかかった感じは抜けず、無気力状態。
朝は早めに目覚めてしまうので、「よし今日こそはいろいろやるぞ!」と張り切るものの、昼にはもう「疲れたしなにもしたくなーい」モード。そしてすぐに夜。ハイ、おやすみなさ〜い!
鬱っぽいマイナスの意味じゃなく、ポジティブな「無気力」。
ただ「ダラダラしたーい」っていう甘えた気持ちが芽生えるだけなので、お妊婦様だし人様に迷惑かけない程度にダランとしてしまおうと受け入れ、自堕落を貪って幸せに過ごしました 。笑
 
この無気力感も妊婦あるあるらしく、ホルモンのせいとか。まじで、妊婦のいろいろ、全部ホルモンのせい説よ……!
 
そして、なるほどこういうことねーとなったのが後期つわり。
初期のいわゆる「つわり」は、体全体に謎のコントロール不能な不調が広がって気持ち悪いとか具合が悪いという、まさに今まで体験したことのない未知のホルモンの影響という感じ。
それに対して後期つわりは、胃が押し上げられていて容量が物理的に減ったために消化機能が落ちている、という感じ。
逆流性食道炎のような、喉にずっと何かが詰まってるような感覚もある。
 
ついに、ちょっと食べすぎた後に気持ち悪くなって、妊婦生活で初めてのリバースを経験しました。
ほんとただの容量オーバーだったんだろうな、胃が空っぽになったらスッキリさっぱり!わかりやすい。笑
 
いやーまじで妊婦、思ったより動けねぇぞ。物理的に体が重いだけじゃなく、なんとなくの無気力は想像つかなかった。
 
 
ちなみに、体調は浮き沈み色々あれど、妊娠中のメンタルは一貫してめちゃくちゃ安定していた。
不妊時は、願っても努力しても叶わないくじ運みたいなもんに振り回されて心がガタガタだったけど、
妊娠中は今後の不安やら期待やらのブレもなく、心が揺らぐようなことがなかった。
そもそも苛立ったり不安になることが少ない性格ではあるのだけど、こんなに穏やかな1年間はここ数年でも珍しいなと振り返って思うのでした。
 
こんなこと言うのもなんだけど、コロナの流行が、私には良かったのかも知れない。
・仕事量が自然と減ったため、疲れたらすぐゴロゴロできた
・飲み会や旅行を制限するのが日常になったので、私だけ遊びに行けない!という劣等感がなかった
・収入が減ったけど、お金を使う機会も減ったので結果オーライだった
 
みんな足並みを揃えてゆったりとした生活になったであろう2020年。
新たな出会いは減ったけど、代わりに信頼できる友達に密に会えた1年だった気がする。
元来の人見知りを年の功の技術でカバーしているタイプなので、人付き合いで無理することが減って、
そのペースがダラダラ妊婦生活にぴったりだったのかもしれない。
 
友人におすすめされた妊娠生活や育児の本を何冊か読んだ旦那さんが、
「嫁の精神の浮き沈みがあるとかメンヘラになる的な箇所が全く共感できなかった」
と言うので
「ハハハ、嫁が私でラッキーだったな!」と上から返事をしておきました。
 
私も、私が私で、今が今で、ラッキーだった!な!