ざつおん

30代後半グラフィックデザイナー(女)による他愛もない話。

【出産忘備録】〜そして伝説(無痛)へ〜

3月5日20時59分、息子が誕生しました!以下、分刻みの忘備録を。
産後ハイで眠れない出産直後に綴ったので、かなり詳細です。
結論、麻酔は神。
 
أيدٍ مطوية
そして「安産」と言われても個人的にはなかなか壮絶体験でした。
 
3月4日
39w検診で「まだまだだねぇ」と言われ、散歩に精を出す。
 
3月5日
 
9:00 
産前最後のお仕事(印刷入稿)終了!

10:30
昨日まだまだと言われたし、と美容室へ。しっかりカット&カラーを。体調良し。
 
12:30
今日も歩かねば、と思い、美容室から2駅(徒歩で45分くらい)の家まで歩いて帰ることに。
 
13:00
お腹が張りまくり定期的に痛むので、途中休憩しつつえっちらおっちら歩く。
最寄駅に着いた頃にジュワーの感触。破水?おしるし??
 
13:30
帰宅。確認したところ赤茶色の液がナプキンに。
トイレには少しの鮮血。これは…たぶん…おしるし!!
 
14:00
我慢できる生理痛程度の痛みが3分間隔できてる。今のうちに体力つけないと!ご飯食べないと!と思い、
てりたまチーズバーガー&シェイク&ポテトのセットを夫に買ってきてもらって食べる。(のちにこれを後悔することになる)
 
14:30
3分間隔のいたみが徐々に強く。きつい生理痛くらい。病院に電話。「うーんまだお話する余裕ありますもんね?前駆かなぁ」と言われるのでうめき声気味にする←😂
「念のため来てください。まだしばらくかかりそうなら一旦自宅待機になりますよ〜」と言われ、入院準備。
 
15:00
痛みの質が変わってきた!!声に出してうめかないと辛い!!1〜2分間隔に。え、初期は10〜30ぷん感覚とか言うよね??早ない???
夫と「これは紛れもなく本陣痛だ」と言い合う。痛みがひいたときにだけ動けるので、入院準備が捗らない。
 
15:30
なんとか準備して病院へGO。この時期に珍しく、出産は時間無制限で立ち会える産院なので、夫も共に。
 
16:00
陣痛がくると動けなくなってしゃがんでしまう。激痛の内診グリグリでは「まだ子宮口は1.5cmの開きですねぇ」と言われ絶望するも、この頃はもう痛みで涙が止まらない。痛みはもう1〜2分間隔。様子を察してくれた助産師さんの判断で、入院に。
 
17:00
個室に入り(我が産院は全部屋個室なのでした)NST(ノンストレステスト)
無痛分娩同意書を念のため先に渡すも、「15万円の課金」に尻込みしていて、なんとか自然で行きたい気持ちではある。
痛みがある時は無痛にするうううと言ってしまうも、引いてるときは冷静になる。痛みが引いてる時、現実逃避したい脳内麻薬効果か、眠気がくる。
夫「それはもう戦時中の怪我人の心理やな!」と突っ込み。
私、乾いた笑い。夫は愉快な関西人。
 
18:00
痛すぎて陣痛ピーク時に大量に嘔吐!
先程のてりたまチーズバーガー&シェイク&ポテトが…(自粛)
外まで叫びに近いうめき声が聞こえてたらしく、早めの内診にきてくれた。
陣痛中の内診!激!!!痛!!!
「子宮口3.5cm!順調ですね」の助産師さんの声にかぶせる勢いで「もお、無痛にしまああす!!!!」と絶叫。
痛みで定期的に叫ぶのを見兼ねてた夫も同意。15万円チャリーン。仕事再開したら、頑張って稼ぐね…
 
18:15
無痛麻酔のために分娩台に乗り、背中から無痛の麻酔をin。なんとここも夫は立ち合いok。
麻酔針を入れるための麻酔が痛かったけど、陣痛に比べたらなんのその!
しかし麻酔が効いてくるまでは相変わらず体硬直、震え、叫ぶ。
 
18:30
麻酔が効き始める。そもそも自然分娩推奨で、今年から無痛をはじめた院なので、完全無痛ではなくいきむための痛みは残す方針。無痛と言うよりは和痛に近い処置なのかもしれない。
とはいえ全然マシになった!きつめの生理痛くらいで、呼吸でなんとかできる…分娩台から病室へ戻る。「明日の朝くらいかなぁ」と助産師さん。夫、徹夜覚悟でコンビニで夜食調達。
 
19:00
弱まってた痛みがまた強くなった!半叫。また声聞こえたのか助産師さんの内診。お股はグリグリされても全く痛くないのに、陣痛半端ないっ。「あらまぁもう6cm!?早い!優秀!!」と褒められつつ麻酔追加オーダー。
ここで破水。
が、赤子がストレス?で胎便をしてしまったらしく羊水が汚物で濁っていたよう。
汚水を飲み込みすぎる前に、お産を早く進めねばということに。
(汚水に浸かってしまったので「胎盤を食べたい」というバースプランはここで断たれることに。涙)
 
19:30
再度分娩台へ。足腰が完全に麻痺して立ち上がれず、夫と助産師さんの介助で車椅子。
なのに陣痛はウゥッと声が漏れる酷すぎる生理痛くらいの痛み……
これ、麻酔なかったら絶対半狂乱になって泡吹いて意識飛ばしてたよね……?
 
19:45
分娩台でオマタグリグリ。「あらもう9cm、いや全開ですね!すごい!!」と褒められる。
オマタまわり全く痛くないので、麻酔で体の力が思ったより抜けてるのがよかったらしい。
麻酔がなかったらと思うと震える…
 
20:00
さらに超破水!いきみ開始!助産師さん曰く「頭の毛はもう見えてるよー」!!えっ、早。
陣痛ピーク、普通に激痛!!
が、たぶんマシなんだこれはと言い聞かせて頑張る。そしてまたも大量に嘔吐!まだあったのかよ、てりたまチーズバーガー。もうなりふり構わず吐瀉物まみれでいきむ。「あとどのくらいですか?!」と尋ねると「はやいよ!あと2時間くらいかな!」と言われ、軽く絶望。まだまだか…
 
20:30
羊水混濁の影響か、赤子の心拍が弱まってきたらしく、産科医さんが呼ばれる。
吸引器具を準備されつつ、麻酔が弱まってるのを感じて焦る。
助産師さん「麻酔追加するといきめなくなるから、このまま行きましょう!」と。
エエイッ、多分もっとすごいであろう本物の陣痛経験したくない!!今は麻痺しているお股の激痛も、経験したくない!!!の気概で、マジで気合入れていきむ。
 
20:50
産科医さんが赤子の旋回を手伝ってくれて、自力で行けるかもと。お股に頭が挟まってるの、私でも完全にわかる感覚。
まだなんとか残ってる麻酔のおかげでオマタはそこまで痛くない!陣痛は痛い!!
アアアアァァァァと、叫んでいきむ。が、そのサンシャイン池崎のいきみはNG。
「息を止めていきまないと力が入らないよ!!」という助産師さんの指示に従って、息止めてガチでいきむ。
頭が!!全部!!出たー!!!!👶🏻
 
20:59
頭が出たのちは力を抜いてゆき、産科医さんと助産師さんの手によって、にゅるんと
\全身爆誕
お股はヒリヒリするものの、たぶん麻酔でマシ。吸引も会陰切開も無し。
麻酔使ったのに陣痛促進剤無しでちゃんといきめたのがカナリ珍しいらしく、スタッフザワザワしてる。麻酔に強いのかなわたし…
陣痛開始から約7時間、入院から5時間で誕生「経産婦さん並の安産ですよ〜」と褒められる!
いやしかし、激痛で死にそうになったし、これで安産…これがお産…なるほど…命削れるわ…!
と、現実を噛み締めるのでした。
カメラマンの夫は、4台のカメラを駆使して一部始終の動画と写真撮りまくってた。笑
あ、あとで観るね…(恐)
 
 
【感想】
爆裂なスピードで子宮口が開いたから激痛だったのか、私が痛みに弱いのかは定かでないですが、
完全に麻酔なしのお産は考えられなかった…
あと、立ち合いで夫がいることがカナリ心強かったので(たまに笑わせてくるし)コロナ禍でも立ち合いを英断してくれてる産院に超絶感謝!!
貧血気味ですが、産後6時間経って産後ハイな26時にこれを綴っている今、そこそこ元気だし尿も自力だし、
多分体調は良き方…無痛分娩(というより私の場合和痛に近い体験だったかもですが😓)よ、ありがとう✨
もし次があったとしても、麻酔クン、絶対に君のこと、指名するから…!!!